thinking

私たちはデザインを作ることをしています。企業や店舗、商品やサービスにかかわる、ロゴや名称、パッケージやコピー、広告やサイト、そのほか、様々なツールを考えています。ですが、それだけではありません。世の中に無闇にモノコトが溢れ、視界も悪く雑念も多い、情報の代謝も悪い、そんな無機質で混沌とした時代だからこそ、今デザインの本来の役割が必要とされています。

それは、うまく伝わっていないこと、言葉にできないこと、形にしにくいこと、目にみえにくいこと、捉えにくい問題、気付かれにくい問題、もっと大切なこと…。そういったことを一定の秩序で浮き彫りにし、意図を可視化・可読化し伝えること。その価値にフォーカスし共感を促すこと。モノコトの存在が世の中でいかに受け取られるか、つまりはブランディングに他なりません。

デザインは、それ自体が目的でなく、そういった問題点を解決するための手段です。まして形容詞的で表層的な装飾やスタイリングを指すものでもありません。デザインの定義は、社会がモノコトをどう捉えて消費するか、人々にとって半ば無意識下のコミュニケーション、右脳と左脳のインプットとアウトプットを追跡し分解する科学。その仕組みや世相・カルチャーに熟慮し、その価値を伝えるための意匠や言語、その仕組みを創る専門科学です。決して感覚的なものではありません。

社会は半ば無意識にモノコトを捉えています。ですが世相を背景に、モノコトを見る目はより厳しく高解像度化しています。ならば、無闇な装飾や言語で付加して偽るのでなく、本質の伝わる秩序あるコミュニケーションを。百万人とでなく、一人ひとりに寄り添う温度でコミュニケーションを創ること。そのため、世の中の埋もれた価値を分析し、コンセプトから科学的に組み立てることも、名称やコピーによる言語化も、デザインによる視覚化も、どれも同じコミニュケーションとして挑んでいます。意図を伝える専門技術です。

だからこそ私たちは、総合診療医のように、冒険案内人のように、地図を広げ道なき闇を照らす松明のように、目的地を見据え今辿るべき方向へハンドルをひねる。5年、10年、未来のあり方を考える。そんな、お客様と共に行く伴走者でありたいと考えています。